神道研究室

在野の神道研究者が神社の問題に鋭く切り込みます

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

花菖蒲ノ會会報18号読後評

そういえば 17号は自浄.jpで公開されてませんけど、どうしたのでしょうね? とりあえず会報18号が発行されたので書評します。https://jijyo.jp/page.php?id=400 裁判所に持ち込んだのは芦原氏サイド 虫歯になったら歯医者に行きます。虫歯で接骨院に行く人は…

神職のSNS上の議論

質問きてた 神職の方から質問をもらいました。 SNSで神職のグループに参加していろんなテーマについて議論しています。そのグループでは花菖蒲ノ會支持の意見しかなく、田中総長を擁護する意見はありません。でも評議員会では田中総長を擁護している意見も多…

東京新聞は社会の公器です

新聞は社会の公器 選挙で有権者が政治家を選ぶ際に正確な情報が必須です。他にも経済活動や社会活動、人間のあらゆる活動の判断基準として情報は重要であり、近代以降、市民に正確な情報を提供する重要な使命を担ってきたのが新聞であり、新聞は「社会の公器…

外苑再開発は救済である

公園が足りません 都心部では緑地や公園が不足し、ヒートアイランドなどの悪影響が発生しています。かといって都心部に公園や緑地に転用できる余った土地はありません。財源も限られています。そのため全国の自治体では以下のような対応を採っています。 借…

『紙の爆弾』2023年7月号読後評

NEWSレスQ 鹿砦社(ろくさいしゃ)が発行する月刊『紙の爆弾』2023年7月号の「NEWSレスQ」に「神道政治連盟会長の義甥の横領事件」と題する記事が掲載されました。 ちなみに「鹿砦」というのは敵の侵入を防ぐために木や竹を鹿の角の様に組んだ垣(バリケード…

「神社本庁総長の行方」論評

はじめに 「神社本庁の自浄を願う会」HPの2023年8月5日更新神社本庁総長の行方|自浄.jpは月刊『不二』(皇紀2683年7月号)の中澤伸弘氏の寄稿の一節「神社本庁総長の行方」を転載し、「まさに的を射た指摘である」と評しています。 今回はこの寄稿の一節に対…

倒木リスクを考えよう

樹木が車を破壊する 2014年、富山県南砺市の国道156号線で倒木がトヨタ「2000GT」に直撃するという事故が発生しました。幸い運転手は無事でしたが、車は大破してしまい、運転手は木が倒れたのは道路管理者の県の責任だとして約3900万円の損害賠償請求を起こ…

神道人は言挙げせよ

言挙げしない国 『古事記』、『日本書紀』、『万葉集』に「言挙」(ことあげ)という言葉がでてきます。意味は「自分の考えを言葉に出してはっきり言うこと」であり、いくつかの辞書では「古代ではことあげは不吉なものとされた」というような記述もあります…

東京新聞の「国家神道」論を批評する

東京新聞の事実誤認 今回は東京新聞の<社説>明治神宮外苑再開発 憩いの土地は誰のもの:東京新聞 TOKYO Webを批評したいと思います。特に事実誤認がみられるのは以下の部分です。 神宮と外苑は当時ともに国有地でした。神宮の土地は、国が神宮に無償譲渡す…

神主の苦言に苦言を返す

コメントへの回答 西荻窪の三峯神社 - 神道研究室に対して、「神主の苦言」として「あなた自身も斬り込まれる心構えは持っていらっしゃいますか?」とコメントが寄せられました。 今回はこのコメントに対して回答したいと思います。 まず「斬り込まれる」に…