神道研究室

在野の神道研究者が神社の問題に鋭く切り込みます

花菖蒲ノ會が主流派の神社庁

質問への回答

次のような質問をいただきましたので回答します。

私が所属する〇〇県の神社庁は、花菖蒲ノ會が牛耳っており、最高裁で負けても、当事者はその役職に居座りそうです。その場合、本庁から包括関係を解き、新たに組織した〇〇神社庁と本庁で包括関係を結んでもらうことは可能でしょうか。

花菖蒲ノ會が牛耳っている現在の神社庁(A神社庁)に対し、新しいB神社庁をつくって神社本庁から「A県はB神社庁を正式な神社庁とする」と認めさせることができるかということですが、結論から言えば不可能です。

B神社庁が機能するためには、神社本庁と現在のA神社庁の関係を廃止or大幅な変更をしないといけません。それは評議員会で承認を得る必要があります。評議員会で多数決を取った場合、花菖蒲ノ會は反対するでしょうし、花菖蒲ノ會に賛同しない人のなかにも「新しい神社庁設立はやりすぎだ」と反対に回る人が多くなると思いますので、否決される可能性が高いと思います。

また神社庁の役員も結局は選挙です。質問者が花菖蒲ノ會支持者に退任してもらいたいのであれば、次の役員改選のときに選挙で戦って勝つしかありません。